【DAY101】遂にヨーロッパへお別れ!モロッコの玄関口タンジェに到着

7月初旬、ロンドンから始まった約二か月間の怒涛のヨーロッパ12カ国周遊が終わり、遂にアフリカ大陸へ突入。

長かったような短かったような、、寂しい気持ちが芽生えつつも、もう先10年はヨーロッパの地を踏まないやろうな。。

アフリカ大陸記念すべき1カ国目は「3大ウザい国」と不名誉なランクインを果たしているモロッコ。

※乗船方法などのお役立ち情報はコチラ

日記(2022/9/6)

名残惜しくグラナダを発つ

夜中3時頃までインスタライブ(@eynn211)なるものをしてみたので寝不足。

聞いてくれたお友達が心地よいコメントをテンポ良くくれるもんやから、一人で一時間以上も喋る喋る。

旦那さん以外の日本人に向けて久々に話が(一方的に)できて超楽しくて止まらんかった。聞いてくれたお友達ありがとう。

ほぼ寝ないまま10人たこ部屋の仲間たちを起こさないようひっそり準備をし、大満足のグラナダ旧市街からUverタクシーに乗りバスステーションへ。

グラナダの地面は、石の表面が削られてない本当の石なんよ。キャリーバックのコマが進まなくて超ストレス。タクシーが安いのも相まって贅沢しました。反省

他のヨーロッパの国と比較すると、スペインって朝が来るのが遅いのよ!8時くらいでもまだ薄暗くって、日本の6時くらい。

バス停についたものの、変な体勢でタクシーに乗ってたもんやから足が大シビれして立ち止まってると、旦那氏はすかさずムービーを撮影しだした、、!

新庄顔負けの「記録より記憶に残す」をナチュラルにやり遂げていた夫が成長してる、、、!

今までどんな絶景が広がっていようが、どんな映えた場面があろうが指示するまで微動だにしなかった男が、、、!

そんな感動記念日を過ごし、バス停に併設されてるカフェで朝ごはん。スペインは安いから気軽にご飯を食べれてうれしい。。しかも美味しい。

最後まで私たちを虜にさせてどうするのッ!?ってくらい美味しい。このまま住みたい。

いざジブラルタル海峡を横断

スペイン南端の町から見えるモロッコ

5時間弱のバスでは28歳人妻とは思えないほど大胆な体勢で大爆睡。

アイマスクも耳栓も完全防備。旦那氏への「着いたらあんたが起こせよ」という無言のラブレター

あっという間にアルヘシラスに到着し、南国感漂う小さな港町。

ここから先の情報はコロナ前のブログ情報しかなく、珍しく完全に賭けモード。今日中にモロッコに入国出来たら御の字、、と覚悟しながら、グーグルマップでそれらしき建物に向かう。

業務手続はほぼ夫にやってもらってるんやけど、今回もチケット購入の対応をしてくれてる横で

「売り切れてたらどうしよう、こんな何もない場所で宿泊先探すん嫌やな、どん兵衛世界展開せんかな、モロッコの宿キャンセルしないと、、」

と意外とリスクマネジメント女の私の頭の中はこんな感じ。うるさい。

あっさり無事チケット購入が完了し、国際フェリーが出発する隣町、タリファの港まで行くシャトルバスに乗車。

道路から見る景色の写真じゃ伝わらない度が半端じゃないから載せないけど、ヤギが崖に歩いてるような絶壁のクネクネ道をデスドライブすること30分。

ついにフェリー乗り場に到着。小さいけど城壁みたいなのがあって、クーラーたいな涼しい風が心地よく吹いていて、とっても素敵やった。

いずれにせよ何もなさそうやけど、こんなところ長期期間の周遊旅行でしか来れないもんな、と思うとウキウキ。

海の向こうにはもうすでにモロッコがうっすらと姿を現してた。こんなに近いのね。

大興奮のフェリー

パスポートチェックと荷物検査を終え(コロナ関連のチェックは無し)、港に一隻しか泊まってない船に一直線に向かっていざ乗船!

意外と豪華!

荷物を入口付近に置いて、最上階のテラス席まで二人で駆け登っちゃうほどいい天気。

テラスから見える海はびっくりするほど蒼く透き通ってた。

出航とともにヨーロッパの先端がゆっくりと遠くなっていくのと反比例して、うっすら見えていたアフリカ大陸がくっきりと迫ってくる。

こんな景色が見れるだけで、なんと価値のある移動なんや、、と惚れ惚れ。

短時間の乗船やからずっとテラスにいるのはもったいない!とのことでドタバタと船内も探検。中身は思ったより豪華。(ロンドン→パリの方が格段にでかくて豪華やったけど)

売店もあるし机付きの椅子が並んでて、小さいけど免税店まであった。

私この船やったら三日くらい乗れるわ。逆にたった一時間しか乗れないのもったいない。。

次は(夫のお金で)豪華客船に乗って世界一周する!!!と固い決意。

カフェが意外と良心的な値段設定やったからランチを済ませていると、謎の行列を発見。

いまだに何やったんかわからんけど、船内で再度パスポートチェックがありました。まじで何やったんやろ。一応みんなの真似してやっといたけど。日本人。

並んでる人をなぎ倒しながら順番ぬかししてくる人がいます。個人的体感やけど物価と民度は比例してる。やから似た顔の系統の人たちは同じような民度になるから、その民族のイメージが悪くなって警戒するんやけど、、これも差別の始まり、、難しい。

乗船中、ふと見たGoogleマップが明らかにポルトガルに向かってるように見えて

「え??これモロッコ行の船であってるよな?ポルトガルに着いたらそれはそれであり?」

と夫婦共にプチパニックになりながらも、なんとも見事な柔軟性のある会話。そんな客を乗せてるともつゆ知らず、フェリーはちゃんとモロッコに向かってました。

モロッコに無事上陸

上陸って言葉を物理的に使って正解な場面が来るなんて。本当にアフリカ大陸に「上陸」した。

再度荷物検査を終えるとあっさり街中に放り出され、太陽を近くに感じるものの思ったより暑くなく、むしろ涼しくてびっくり。

白い建物がすっきりと整列して海を向いて並んでいた。

グラナダが「イスラム風ヨーロッパ」なら、タンジェは「ヨーロッパ風イスラム」。(モロッコはほんまに坂が多い。しかも神戸より急勾配。)

覚悟していたイメージのモロッコから、良い意味でかけ離れた街並みにはしゃいでしまった。

ヒジャブを被った女性が歩き、ヨーロッパ風の白い建物に幾何学模様のイスラム建築が並ぶ整備された道、振り返ると海が見下ろせた。

Googleマップが教えてくれる宿泊先までの道のりが明らかに遠回りをしていたので、自分達の力で向かうも、どこがどこだかわからず迷っているとカフェのお爺さんが一緒に探してくれた。

「あとで道案内のチップ要求(モロッコあるある)されるんかな、、」と手放しに感謝できずにいたけどただのいい人でした。疑ってごめんね。

タンジェにいたモロッコ人は、スペイン人と違いがはっきり分からないような顔立ち。ただ比較すると目の色が暗いかも、、?

無事たどりついた宿泊先。

名前を告げると予約表を見せてくれ、そこにはひらがなで私たちの名前がありました。頑張って書いたんやって、、もはや模写よね。

タイ語もアラビア語も私には模写すらもできそうにないのを考えると愛おしい。

宿の人が頑張って書いた「い」の左側が、丸くくるんっと書かれているのを見て、文字に”ハネ”があるのは知ってる限り日本(と中国の漢字?)しかないかな、と思った。

案内された部屋はフェズ旧市街のど真ん中!

坂の上でかつ四階の部屋だったため、下には活気あふれる広場を見下ろせ、向こう側には海が見えた。めっちゃいい。

「移動後にそのまま他の都市に行くのは大変だし仕方なく、、」くらいの想いだったため、正直タンジェは観光する予定がなかったものの、想像以上に素敵な町だったため荷物を降ろして街中に繰り出した。

タンジェ街歩きショッピング

町に馴染みたいと思い、皆が着ている民族衣装のジェラバ(男性でも女性でも着られるフード付きの丈の長いローブ型の民族衣装)が欲しくなってお店に入った。

奥から色んなジェラバを出してくれて一生懸命試着させてくれ、でかい鏡を持っては「超似合ってる!!!素晴らしい!!いいね!!」とめっちゃ褒めてくれる。

スペイン人もそうやけど、おじさんが本当によく働く。

実際着てみると体格が違うのか?イメージとかけ離れた姿が鏡にうつっていてガッカリ。雨がっぱを着てるみたいだった。

かわりに見たような別の服にしました。(名前忘れた)

200DH(約2700円)と意外にも安くなくむしろユニクロより高い。ここからいわゆる醍醐味の値段交渉。

絶対に欲しいわけでもないうえに根っからの日本人やから、こんなに尽くしてくれた店員さんにダイレクトに値切るのは心が痛いので「違う店も見てくるよ」と必殺オブラートワードを言うと150DHまで下がりました。

ちなみに相場はそのくらいみたい。

「これで現地人に紛れ込める~!」とルンルンやったものの、むしろより一層声かけられるわ、写真撮られるわ、、逆に大目立ちする始末。前職の人事部に「悪目立ちの神様」の異名を与えられてたけどモロッコでも発揮。国際的に一貫性のある女です。

懺悔のカフェ

さっき道案内をしてくれたカフェのお爺ちゃんに少なからず罪悪感があったため、カフェに入店することに。

ちなみにメニューはなく、「俺がメニューだよ」と笑ってました。値段わからんの怖いんやって。終始怪しいんやめて。。

値段が分らないままとりあえずコーヒーを頼むことに。もちろん冷たいメニューはない。冷たいもの飲みたくならんのかと不思議で仕方ない。日本最高。

隣のモロッコ人に話しかけられて談笑したり、インスタグラマーに写真を撮られたりしながらも、待ち行く人々を見ながらのんびり過ごす。

事前リサーチへの意気込みがカスなのに珍しく、旦那さんがウキウキで「晩御飯に行きたいお店があるんだ!」とキラキラした目で言ってきた。

この旅を通して私らの価値観と言うか、何を優先的に大事にしたいのかが見えてきた気がする。私たち夫婦は二人とも食が一番。

見惚れるような綺麗な景色も、壮大な自然も、居心地の良いホテルも、素敵な人との出会いもたくさんあったけど、やっぱりたどり着くのは食。農家さんへのリスペクトの気持ちがより強くなった。

モロッコ料理に完敗

旦那さんリサーチのもと、細いくねくねした道を辿って好奇の目で見られながらも歩くこと10分程。

もうすでにGoogleマップがないと元の道には戻れない気がする。

入ったお店は「Restaurant Ahlen」という、ブログでも紹介されていてGoogleマップの口コミもとっても良い所。地元感があって雰囲気も百点。

愛想のよすぎるおじさんが迎えてくれた。

モロッコの伝統料理「タジン鍋」とチーズオムレツ、モロッコスープを注文。

一口たべると「あ、、、イスラム圏に入ってしまったんだ、、」って味。

私は絶望的にイスラム圏の味付けがダメなことを忘れてた。ヨルダンで食べたご飯依頼、ちょっとでもこの独特の香りがするものは全て受け付けなくなっている。もはやトラウマ。

(こういう事あんま言いたくないけど)過去30カ国以上行った中で飯まずランキング一位はぶっちぎりでヨルダン。アラビックコーヒーとひよこ豆に親を殺された勢いで名前を聞いても怯える。

旦那さんは大満足に美味しく頂いていたのでこのお店は何も悪くない。全面的に私が悪い。

綺麗な街並みと、久しぶりのヨーロッパ圏ではない街並みに浮かれていたテンションが一気に通常に戻り冷静に。

食後はサービスで、こちらも文化的な飲み物ミントティーと激甘お菓子までついてきました。ミントティーはポットからコップに向けて高い位置から叩き落すように淹れてくれる。これが熱々でとっても甘いのに美味しい!

ミントティーが優勝です。

にこにこでかあいい

現地人曰く、ミントティーはやりすぎが良いんだそう。

多すぎるミントと多すぎる砂糖がポイントなんだとか。日本人の「ちょっと物足りないくらいが丁度いいよね」なんて笑われそう。

ちなみにモロッコ料理にも私の天敵パクチーがよく入っています。食文化って面白いよな。

モロッコ流”ファストフード店”で夜食

モロッコはスペインと同じく夜型で、0時くらいまでどこのお店も開いていて活気に溢れていました。

晩御飯をあまり食べなかったせいか、小腹がすいてきたのでGoogleマップでご飯屋さんを探すと「ファストフード店」というカテゴリーを見つけた。

モロッコにはUverが対象外の国!代わりに(あまり機能していない)「Careem」という配車のみのアプリがありました。

夜中にパジャマ姿で旦那さんと行ってみると、小さな屋台みたいなお店。

現地人が次から次にやってくる様子から人気店そう!こちらもオジサン二人が大汗をかきながら一生懸命働いていました。

愛くるしい~~!

何が食べられるのかも分からないまま入店すると、カウンターに座っていたモロッコ男性たちが親切に教えてくれて注文もしてくれました。

モロッコって三大ウザい国と言われるのに全然うざくない

むしろ皆フレンドリーで親切。もう大好き。

出される料理はベトナムのバインミーみたいな、フランスパンの中に肉や野菜を詰めたサンドイッチみたいな食べ物。

フランスの統治下にあった国同士やから食べ物の文化が似てるんかな?おもろい。

しかも超美味しい~!さっきイスラム圏の料理は最悪と思ってごめんねの気持ち。

住みもせず、よく知りもしらんくせに語るのはあかんわ。反省。※爆速で食べたので写真無し

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niko
'94年生まれの28歳。平成の諸葛孔明と言われるスキルで2年間片思いした会社の同期を旦那に昇格。金融会社5年目で脱サラし、新婚旅行を兼ねて世界一周旅行中。一家全員B型のサラブレッドとして生まれ、情緒が安定したことがない。