世界一周中やその前に読んでよかった、絵画や宗教、文化や歴史、紀行文など、事前知識を増やして海外旅行をより楽しくできる本をご紹介。
旅は移動時間が半分くらいあるといっても過言じゃない。kindleでダウンロードして読んでたんやけど、信じられへんくらい読み進められる。(kindleの良さはこちらで語ってます)
目次
1. いちまいの絵 生きているうちに見るべき名画
アート小説の旗手として圧倒的人気を誇る原田マハが、自身の作家人生に強い影響を与えた絵画はもちろん、美術史のなかで大きな転換となった絵画を紹介。原田作品ではおなじみの名画も多数掲載!一枚の絵画に秘められた、強烈な力。何もかも変えてしまうほどの革新的な表現。抜きん出た技術。美術史を大きく転換するほどの先見性。そういった個性をもつ絵画を「絶対絵画」と名づけて紹介する。
いちまいの絵 生きているうちに見るべき名画 (集英社新書) | 原田 マハ |本 | 通販 | Amazon
誰もが知っているような有名な絵から、教会に飾られているようなマイナーな絵まで全26作品の絵画について、短編小説のような説明がされていて中には泣いてしまった話もあった。
絵画の知識はほぼなかったから、「ただの絵やのになんで、どこがすごいんだろうか」と思っていたのが、この本を読むと画家の苦労や人生の背景から美術史としての大転換期がわかって、「ただの絵」だったのが、向こう側に立っていた画家の姿や考えが分るようになって、世界中の美術館に行く前に読んでてよかったナンバーワンの本。
2. 美しい星座絵でたどる 四季の星座神話
夜空に輝く星座には神話や伝説があるのをご存知ですか?
四季の星座神話: 美しい星座絵でたどる | 茂美, 沼澤, 奈々代, 脇屋 |本 | 通販 | Amazon
昔の人は星を頼りに種をまく時期や刈り入れの時期を決めるなど、星が生活に深く関わっていたので、毎晩星を見上げていました。
そして、この星々をつないで、星座を作るようになりました。やがて、この星座とギリシャ神話が融合し、星座にまつわるギリシャ神話ができたのです。
星座ってギリシャ神話が元になっていて、その星座にまつわる神話がめちゃくちゃ面白い。ロマンチックな話から、切なく悲しい話、言葉の語源・由来、さそり座とオリオン座が同じ空には絶対に見えない理由や、かに座がなかなか熱いやつやったり、、
我が国の古事記含め、色んな国の色んな神話と似通っているところが多くて、人間が考える話って共通しているのか、はたまた本当にあったのかも、、と思ったり。
ギリシャ神話の神様たちはよく西洋絵画や彫刻にも登場してくるから、知ってて見るのと知らないで見るのでは大違い。
ギリシャ神話関連でいくとこちらもオススメ
①古代ギリシアがんちく図鑑
②イラストで読む ギリシャ神話の神々
③名画で読み解くギリシャ神話
④一冊でまるごとわかるギリシア神話
3. アマテラスの暗号
ゴールドマン・サックス(NY)のデリバティブ・トレーダー、ケンシ(賢司)は、日本人父との四十数年ぶりの再会の日、父がホテルで殺害されたとの連絡を受ける。父は日本で最も長い歴史を誇る神社の一つ、丹後・籠神社の宗家出身、第八十二代目宮司であった。籠神社は伊勢神宮の内宮と外宮の両主祭神(アマテラスと豊受)がもともと鎮座していた日本唯一の神社で、境内からは一九七五年、日本最長の家系図『海部氏系図』が発見され、驚きとともに国宝に指定されていた。父の死の謎を探るため、賢司は元ゴールドマンの天才チームの友人たちと日本へ乗り込むが…。写真、挿絵、図、地図、系図など豊富な資料を用いた、臨場感あふれる新感覚の歴史ミステリー・エンターテインメント!!
Amazon.co.jp: アマテラスの暗号 〈歴史ミステリー小説〉 電子書籍: 伊勢谷 武: Kindleストア
日本版ダヴィンチ・コードって言われてるけど、まさにその通り!(フランスに行く方は本家も読んでみてネ)
日本人の起源はもしかしたら「失われた12支族」(=イスラエル王国にいた今も見つかっていない氏族のこと)の一つの部族から始まったんじゃないかっていう日本ユダヤ同祖説が本当に現実世界にもあって、
実際イスラエルの言語と日本語が同じ音・意味の言葉がたくさんあったり、失われた秘宝、アーク(モーゼが授かった十戒の石板を収めた箱)が日本のお神輿にそっくりだったり、、都市伝説と現実が交錯する感じがもうたまらなく面白かった。
※kindle unlimited対象の本なので、これを機に加入おすすめ!
芋づる式で色んな知識に興味持てるからいい勉強のきっかけになった。この本読んだ後なら「うわっ」てなる話やねんけど、「肉好きはキルギスに残り、魚好きは日本に行った」ってキルギスの言い伝えにあるらしい、、!
4. 知っておきたい世界の宗教
いつ、どのようにして、宗教は生まれてきたのかーーという問いへの考察から、
ペンブックス26 知っておきたい、世界の宗教。 (Pen BOOKS) | Pen編集部 |本 | 通販 | Amazon
ユダヤ教、キリスト教、イスラム教、ヒンドゥー教、仏教、神道の6つの宗教の基礎知識、
世界各地での信仰者たちの暮らし、宗教から生まれた芸術までを網羅します。
雑誌「ペン」の人気特集に加筆・再編集、混迷の時代に「知っておきたい」一冊です。
本当は聖書の解説系の本も読んだ方が絶対にいいんだけど、とりあえず入門として最初に読むべきな、世界の6つの宗教についてわかりやすく解説してくれてるおすすめの本。
宗教があったから文化が生まれたんじゃないかと思うほど、漏れなくどの国も宗教に根差した暮らしや美しい建造物があった。
日本人は無宗教って思ってたけど、「来世がんばる~」「地獄に落ちる」「米粒は残さない」って完全に多神教思想やなと笑ってしまう。いつでも自然が一番の脅威やったからそりゃあそうか、とも思う。
イスラム教の聖地、メッカのカアバ神殿の周り方と、競技場の曲がる向きと、地球の自転の向きは同じ反時計回り。
宗教関連でいくとこちらもオススメ
①聖☆おにいさん(漫画)
②眠れないほど面白い『古事記』
③高校生からわかるイスラム世界
5.深夜特急
インドのデリーからイギリスのロンドンまで、乗合いバスで行ってみたい―。ある日そう思い立った26歳の“私”は、仕事をすべて投げ出して旅に出た。途中立ち寄った香港では、街の熱気に酔い痴れて、思わぬ長居をしてしまう。マカオでは、「大小」というサイコロ博奕に魅せられ、あわや…。一年以上にわたるユーラシア放浪の旅が今、幕を開けた。いざ、遠路二万キロ彼方のロンドンへ!
Amazon.co.jp: 深夜特急1―香港・マカオ―(新潮文庫)【増補新版】 eBook : 沢木耕太郎: 本
紹介するまでもないほど、旅人のバイブル。
これを読むと、どんな動画よりも一緒に旅してる気分になるし、空気感がひしひしと伝わってきてわくわくしっぱなしな一方、世界中の国の違いがどんどんなくなてしまって画一化してるんやろなあ、この時代に旅してみたかったなあとちょっと残念に思う。
iPhoneが無い時代、どんな風に旅してたんやろうかと想像も出来ない(したくない)のに、そんな時代にインドからロンドンまでローカルバスだけで旅したなんて考えられへん。。
6. 古代マヤ・アステカ不可思議大全
ヤ・アステカをはじめ、オルテカ、テオティワカンなどあまりにユニークで不思議に満ち満ちているメソアメリカの文明。その歴史をじっくりとたどりながら、全篇手書きの絵と図版でその魅力をたっぷりと紹介した本。情報満載!
古代マヤ・アステカ不可思議大全 | 芝崎みゆき, 芝崎みゆき |本 | 通販 | Amazon
独特なイラストと半端ない情報量。文明や歴史に焦点をあてながら、体験を含めて書かれているからどんどん興味がわいてくる。このシリーズは全部おすすめ。
他も情報量と熱量がすんごい。
①古代ギリシアがんちく図鑑
②古代エジプトうんちく図鑑
原田マハさんは絵画を題材にした本をよく書いてるからどれもどれもおすすめ!!
① ゴッホのあしあと (ゴッホ)
② 暗幕のゲルニカ (ピカソ)
③ 楽園のカンヴァス (アンリ・ルソー)
④ たゆたえずとも沈まず (ゴッホ)
⑤ リボルバー (ゴッホ)
⑥ ジヴェルニーの食卓 (モネ)