「いつか子供がハワイに行きたいって言ったら、ニャチャンで安く済ませようね」と言えるほどニャチャンが最高やったから名残惜しさもありつつ、楽しみにしていた寝台列車に乗ってダナンに向かうことに。ロマンの塊~~!
ベトナム南北統一鉄道とは
北部ハノイ~南部ホーチミンの南北1726Kmを結ぶ国営鉄道。端から端までの所要時間は30時間以上。ベトナム戦争は簡単に言うと南部(資本主義)と北部(共産主義)との戦争やったから、分断されていた過去を踏まえ「統一鉄道」との愛称で呼ばれているそう。ちなみに「世界で最も車窓からの景色が美しい列車」10選に選ばれてるよ。(特にハノイ~ダナン間とのこと)
チケットの買い方
ネットでも購入できるみたいやけど、一番確実な「駅で購入」にしました。ネットやと仲介手数料とか取られるから、安さも保証されるからおすすめかも。
今回購入したチケットはニャチャン~ダナン間で、事前にホーチミンのサイゴン駅で購入。他の駅でも購入はできるよ。
自動精算機で格闘してたけど、どうやら違うみたいで案内してくれたのは有人の窓口。窓口付近に受付番号の発券機があったから、それを取って20分程で呼ばれて無事購入完了。金額は区間や時期、座席のランクによって変わるよ。私たちは乗車4日前に一番いいクラス(寝台、クーラー付)で一人約4,000円程度でした。ちなみに上段のほうがちょっと高い!
【最新版】時刻表
いろんな人のブログ参考にしたけど、コロナ前と今では時刻表が少し変わってるようで、ベトナム鉄道の代理店が出してるこちらのサイトが最新の時刻表でした。
英語やけど、from-toに地名入れてserchしたら出てくるよ!目安の金額もわかるし、駅で買うより手数料でちょい高めやけど予約もできちゃいそう!
座席の種類
座席の種類は4つあって、長時間移動なら黙って一番上のクラスにしろってどの情報にも載ってたからそれに倣い、私たちはソフトスリーパーにしました。
- ソフトスリーパー(4ベッド1キャビン)・・・一番いいグレードの席。1キャビンに二段ベッドが二つ並んでる席のこと。コンセントも読書灯も1人1つ付いてて、旦那さんも広々寝転がれてました。
- ハードスリーパー(6ベッド1キャビン)・・・寝台列車なものの、1キャビンに6人分寝るという地獄のような狭さらしい。
- ソフトシート・・・いわゆる普通の座席。1人1席が割り当てられます。短時間の移動ならこれでいいかも。
- ハードシート・・・角度90度の木でできた座席に皆好き放題寝転がる無法地帯らしい(笑)
補足情報(車内販売、設備、おすすめの持ち物)
- コロナ前は現地人が弁当を売ってたらしいけど、私たちが乗車したときには来なかった。車内販売はあったものの、お菓子と水くらいしか売ってませんでした。(しかも全然来ない)事前に水分と食料は確保しとくべき!
- 車内には一両につき洗面所2つと、トイレがありました。トイレットペーパーが切れてることが多かったので、ティッシュ必須!
- 車両の新旧によって、一番いいクラスでも古い車両にあたると全体的に汚いです。。こればっかりは運で、私らの隣の車両は同じクラスやのにめっちゃ綺麗でした。
- 掛け布団も敷布団も枕もあったけど、ダニが怖くてトラベルシーツが重宝されました。持ってきてよかった瞬間第一位。
- 広い荷物置きスペースがあったよ!知らない人と相部屋になるし、前の駅で降りた同室の人たちに寝てて気づかなかったから、念のため鞄にワイヤーロックして壁にくくり付けてたのは安心でした。
実際に乗ってみた(日記)
駅ほんまにここであってる!?と心配になるほど小さな駅。向かって右側がチケット売り場で左側に改札(というか檻みたいな入口)。
到着に必死で晩御飯を何も準備してなくて、ちっさい売店と品ぞろえが悪いカフェしかなく、焦ってGrabでケンタッキーを頼み無事受け取り。
駅に「いかにも改札」ってのがなくてソワソワしながら待ってたら、檻みたいなゲートが開いて駅員さんが一人ずつチケットの確認をしてて時間かかりまくりでごった返してた。
時間になっても電車が来なくて一生ソワソワしてた(笑)プラットフォームには柵はないし、日本みたいに線路が一段下がってるわけじゃなくすごい光景。
待ってる間に西洋人のカップルらしき人がいたのでお喋りして待ってました。オーストラリア人だそう。ロンドンに行くことを話したら、おすすめの場所教えてもらったよ。
ゆっくり駅に入ってきた!イランぶりの夜行列車高まる~~!前の方が座る席(ソフト、ハードシート)で、後ろが寝台(スリーパー)になってるっぽく、私らは後ろから二両目でした。
電車が止まると人がたくさんおりてきて、駅員さんが車両の入口前にいるからその人に切符を見せて中に入ります。無事乗れて一安心。昔、飛行機のトランジットミスって乗り過ごしたことがあったからトラウマなんよ。
片側が細い廊下になってて、自分の座席番号を探しながら歩いていく。イランの時は同席した現地の女の子二人と夜通し喋っててんけど、今回もそんな交流してみたいなあって夢を抱いてました。この時はまだ。
自分らの席に着いたはずやのに、大量のベトナム人が座ってて焦った(笑)「私らの席なんだけど!?」って言うと散っていった。
まさかの上段は子連れのママ、下段はおじさん!現地人交流はできなさそうでがっかり。。
ベッドのスペースも十分広くて、机もついてたからそこでケンタッキー食べようとしたらポテトついてなかった~~!やられた!!宅配のお兄ちゃん食いよったな!いうて大騒ぎ。
電車は時々止まりながらのんびりのんびり、かと思えばスピードを急に出して、人を積んでることを忘れてるかのように揺らしながらダナンに向かいます。
普段はいくらでも何時まででも寝れる類の人間なんやけど、車窓に朝日が差し込む光景はそんな私でさえ自分から起き上がってしまうほどの魅力。寝るのももったいないし、寝ないのももったいない。
ダナンまで全部で11時間の旅やったけど、まだまだ乗れた。日本ではいつのまにか高級な乗り物になってしまって数も減ってしまったのが残念。。南北に細長いのはベトナムと似てる地形やし、クオリティこんなもんでいいから(失礼)一般的になってほしいな。
★ベトナム旅の記事たちはコチラ
サイゴン駅にはロッテリアがあって、大きめの売店も3つほどありました。ニャチャン駅は小さい売店1つと食べ物が置いてないカフェしかなかった。。