【DAY82】モンブラン登頂を夢見るもまたもや嵐を呼んでしまいリヨンへおとなしく帰宅(フランス/シャモニー・リヨン)

日記(2022/8/19)

遂に姿を見せなかったモンブラン

私たちが泊まってた宿泊先は、シャモニー中心街から少し離れてるけど、部屋のベランダからはモンブランとその周辺の山々が贅沢にも眺められる最高の山小屋。のはずやった。晴れていれば。

昨日の天気から少しは良くなっていることを願い、疲労が取れ切ってない体を朝5時にむりやり起こし、窓の外を見ると昨日よりも分厚い雲。なんなら雨。

「もしかしたら山頂は雲の上にあって、晴れてるかもしれない!」とびっくりポジティブシンキングでモンブラン山頂のライブカメラを見ると「え?故障したのかな?」と本気で疑ってしまうほど、iPhoneの画面一面に灰色のモヤがかかっていた。

完全にやる気をなくし、夫婦そろって二度寝。山の天気は変わりやすいってアウトドアと対局にいる私でも聞いたことがあったけど、こんな雲が今日中に晴れ渡るわけがないのは誰にでもわかる。

7月上旬からヨーロッパ周遊をしてたけど、ずーっと雲一つない晴天が続いてたから、まさか一大イベントの山登りの日に天気が崩れるなんて予想もしてなかった。甘すぎい。

シャモニーにはお金持ちそうな親と賢そうな顔をした子供がたくさんいて(子供連れが多いのは意外やった!)「子供が生まれたらまた来ようね」って慰めあいました。また来ればいいのなんてわかってはいるものの、やっぱり綺麗なモンブラン見上げたかったよ~~~

チェックアウトギリギリに起きてる客は私たちしかいなくて、のんびり朝昼ごはんを食べ、特に目的もなく町に出る。寒い!!!

ウルトラライトダウン、今旅二度目の登場

旦那氏、アウトドアショップで爆買い

リヨンに戻るバスが出発するまでの間、街のいたる所にあるキャンプ用品屋さんを巡ってる内に、旦那さんの中で今まで眠り続けてたアウトドアへの思いが爆発。

遭難する予定はないのに「川の水を直接吸って飲める、ストロー状でろ過してくれるブツ」に目を輝かせ始める。

フランスの国旗が入ってる、容量多めのしっかりしたリュックが20€で売っていたのを見つけてました。ずっと使ってた先代のリュックがボロボロに破けてたことと、何よりこのリュックを買うことで私の手荷物が減るという計算のもと購入承諾。

さらにガス缶に繋げたら外で調理ができるコンロをキラキラした目で物色し、「これとこれ、どっちがいいかな!?」となにかのハラスメントに該当するかもと思うほどの勢いと圧力で買う気満々。

それ営業で使う選択話法やけど、こんなナチュラルに使いこなせるもんなんやな。ほんで今後キャンプの予定ないで。購入が先でキャンプを後に計画する逆算タイプ?

そんなこと考えつつも、過去何度か一緒に過ごした旦那さんの誕生日に、H&Mの3つ入で980円のパンツを一度買ってあげた以外何かをプレゼントした記憶がないという後ろめたさがあったから(仕方なく)承諾。レジ横にあったフォークとナイフとスプーンが合体してるブツも買ってました。

旦那さんはフィレンツェでお箸を失くしたよ。ちなみに過去他にもCタイププラグ・バスタオル・靴下・ロックキーを失くしてるよ。軽犯罪複数男。

「そしたら調理器具どうしようかな~」とウキウキ。何件か同じようなキャンプ用品屋さんをハシゴしてフライパン、鍋、コップ×2、お皿×2のコンパクトセットを見つけて、運命の相手でも見つけたかのようにレジに真っすぐ向かい、ルンルンで購入。

私と付き合うときは二年も引っ張った男やったのに、本当に手にしたいものに対しては熱意とスピードがこんなにもあるんやな!?(怒)

まあでも普段出家してるかのように欲望がない旦那さんがこんなにも前向きに欲しがってる姿が見れてうれしさもありました。かわいい。

詐欺バーガー屋さんで腹ごしらえ

バスの時間が迫り、腹ごしらえでもしておこうということでトルコ系のハンバーガー屋さんへ。ゴージャスな広告のバーガーセットを選んだのに来たものはぺしゃんこのバーガーと冷凍食品を温めただけのポテト。

旦那ぶちぎれ笑

さらには隣に座ったアラブおじさんの弾丸トーク&サウジアラビアに来い×8の会話に旦那さんはぐったり。私はヨルダンで一戦といわず百戦ほどを交えてるので問題なし。

主語が大きくてよくないけど、空気を重んじる日本人とどかどかアラブ人はちょびっと相性が良くはないと感じてるよ。

とぼとぼリヨンへ帰路につく

バス停でお馴染みフリックスバスを待っている間、旦那さん本日の購入品お披露目会に付き合ってました。この人こんなにテンション上げれるんやなあ。

旦那

このリュックこんなところにポケットあるんだよ!見て!こんなに入る!

旦那

スプーンの方にワインオープナーもついてた!ワインあけれる~!コップも2つついてま~す!

旦那

ねえ聞いてる!?!?

購入時一緒にいたから購入品への知識量はあなたと一緒やで。あーかわいい。

遂に帰る瞬間までモンブランの頭は見せてくれなかったけど、ここに来たことで今後の夫婦での遊び方が大きく変わったんじゃないかなって思った。

今までは家こそが最高の場所で、極力外に出たくないと思ってたし、コロナの外出自粛生活が免罪符になってむしろ心地よく思ってた部分もあった。

東京の中心に住んでたくせに、観光らしい外出はほぼしたことがなかった。高尾山すら登ったことも無かった。BBQも好きではないと思ってた。けど(どこに住むかは未定やけど)帰国したら新しい外のことに手を出してみるのもありかもと思える。

リヨンでフリーハグYoutuberと間違われて

どういう流れからか、晩御飯の調達に行く道すがら「元カノがパン屋さんで働いてた」という話を聞いた。

私は本当にダメな人間なので、大学時代に一瞬やってた(接客無理すぎてすぐやめた)飲食のバイト中、「水ください」と言うお客さんに対し、心の中で「つばでも飲んでな」と頭にちらつかせてた。旦那さんの大学時代の友達が私と結婚したことを知ったら大シフトチェンジにびっくりするやろな。としみじみ。

宿に戻る道で、陽気な酔っ払いフランス人に「愛してるよ~~~!」と近寄られ、苦笑いでありがとう、とだけ答えてそそくさ逃げた。怖えぇと思ってた後すぐにまた別のフランス人二人に「ハグしようぜ~~~!」と近寄られる始末。

もう今日なに~~~!?って思ってたら、「あんたらユーチューブでフリーハグする人やろ?」って聞かれた。今日の服装がたまたまバカップルTシャツやったからかと納得。さっきのフランス人ごめんよ。

通称ばかっぷるTシャツ

旅行中に話しかけてくれるのはめっちゃ親切な人か、スリ・詐欺師の二択。やから見極めがほんまに難しい。本当はもっと現地人交流が激しめにできるはずやけど、リスクを考えると後者の予防をしないとあかん。

無事ハグ

このハグの瞬間に財布とられるかもしらんし、そのまま抱きかかえられる可能性だってあるけど、私にはハグせず旦那さんにだけ寄って行って、私が手を広げてやっとハグしてくれたのでいい人と判断。むずかしい~~!こちらも本当は警戒なく仲良くしたいよごめんねの気持ち。

無事帰宅し、生姜焼きとカプレーゼとお米を炊いてお腹いっぱい食べて就寝。かと思いきや旦那さんはもう一度本日の購入品をベッドに広げてた。

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niko
'94年生まれの28歳。平成の諸葛孔明と言われるスキルで2年間片思いした会社の同期を旦那に昇格。金融会社5年目で脱サラし、新婚旅行を兼ねて世界一周旅行中。一家全員B型のサラブレッドとして生まれ、情緒が安定したことがない。